茶豆

新鮮さが命の茶豆、おいしいままでお届けします!

新潟の枝豆と言えば「黒埼茶豆」が有名ですが、黒埼ブランドが付かないのに、首都圏などの出荷先で大変な評判を呼んでいるのが、新潟市江南区で伊藤幹夫が手掛ける露地植えの枝豆です。枝豆は土でも砂地でも栽培されていますが『土の方が味の乗りがいいみたいですね』と言います。 理想的な環境で収穫された味の濃い枝豆は、非常に甘く、あと引くおいしさ。『できれば鮮度のいいうちに召し上がっていただきたい』と、鮮度を保つための努力を日夜続けています。枝豆の出荷は6月中旬から真夏に向けてピークを迎え、10月下旬まで。早生から晩生まで旬の品種が次々と登場し、秋になるほどおいしくなるとか。長い期間楽しめるのも、新潟の枝豆ならではの魅力です。

  • 「朝採り」の枝豆がおいしい理由とは

    「朝採り」の枝豆がおいしい理由とは

    枝豆の収穫作業はなんと毎日午前2時から! 真っ暗な中、トラクターの作業灯を頼りに1本ずつ丁寧に手で引き抜くそう。収穫量は1日約100kg。日中は採ったそばから熱を持ち、みるみる鮮度が落ちてしまうので、早朝の涼しいうちに収穫するのです。

  • 鮮度を封じ込める秘密は「氷」

    鮮度を封じ込める秘密は「氷」

    畑から運んだ枝豆は、脱莢(だっきょう)機にかけバラした後、氷水で洗います。『氷で締めると、常温に戻っても鮮度の落ち方が全然違う』ことを発見、おいしさを凝縮する方法として行っています。洗った後はさらに冷蔵庫で保存するという徹底ぶり。

  • おいしくするための研究は怠りません

    おいしくするための研究は怠りません

    肥料は、エノキの菌床に米ぬかを混ぜたオリジナルを使用。またアミノ酸などの養分を葉から直接吸わせる「葉面散布」も取り入れています。『○○農法ではなく独自農法で、コストをかけずにおいしくなる方法を考えています』と話します。

  • 露地栽培の枝豆は、太陽の恵みたっぷりの味

    露地栽培の枝豆は、太陽の恵みたっぷりの味

    ハウスではなく全て露地で栽培しています。この地域では黒いビニールを地面に張る「マルチ栽培」が一般的ですが、除草効果がある反面、地温が高く伸びすぎて倒れやすくなる欠点が。根の周りに寄せ土をするなど手間をかけても地植えにこだわります。

  • 伊藤 幹夫
  • この茶豆(枝豆)を作っている人
    伊藤 幹夫
    Mikio Itoh

    以前手掛けていたスイートコーンのノウハウを生かし、メインの作物を枝豆に切り替えたのが8年前のこと。真夜中に収穫し、持ち帰るとすぐに洗って選別作業を2度も行う。鮮度が命の枝豆は、予想以上の重労働でした。しかし『たまたま東京で食べた枝豆がおいしくなかった。どうにか首都圏でもこの味を』そんな思いが原動力となり、今なお最高級の枝豆を追求し続けています。