ル レクチェ(洋梨)

おいしさと美しさが自慢 新潟育ちの洋梨をぜひ一度!

フランス生まれ、新潟育ちの洋梨「ル レクチェ」は、「西洋梨の貴婦人」とも言われる高級品種。お歳暮などのギフトにも喜ばれる高級フルーツです。新潟市で25年以上ル レクチェの生産を行う熊谷利幸のル レクチェは、みずみずしさ、果面のつややかさ、味わい、どれをとっても極上品。冬の出荷が終わるとすぐに剪定を開始し、4月の花粉付け、6月の袋掛け、一つずつ手作業で行います。そして10月、青いまま収穫された実は45~50日かけて鮮やかな山吹色に変化し、出荷の時を迎えます。『特別なことはしていないんです』と言いますが、実際は栽培行程ごとにいくつもこだわりがあるようです。工夫と愛情たっぷりのル レクチェ作りについて聞きました。

  • 木を自然のままにのびのび育てたい

    木を自然のままにのびのび育てたい

    新潟県の梨栽培は、人が作業しやすいよう枝を棚に這わせて伸ばすのが一般的。しかしこちらでは、木にストレスをかけず自然に上まで養分を届ける「立木」で育てています。剪定や受粉は脚立を移動させながら1本ずつ行うため、大変な労力です。

  • 枝の剪定は2年先、3年先を考えて

    枝の剪定は2年先、3年先を考えて

    今年実をつけた花芽は、来年はお休み。従って剪定は、来年だけでなく数年先までを考えて行うとのこと。『花芽の作り方こそが梨作りの技術だと思います』と一言。今年つける実は、数年前から計算された剪定技術の甲斐あってのものなのです。

  • 肥料や水はなるべく安全なものを

    肥料や水はなるべく安全なものを

    10年ほど前から「米ぬか」を撒いて養分にしています。また農薬防除用の水はセラミック処理したものを使用するというこだわり。『普通は川の水や地下水を使いますが、人間と同じで植物もきれいな水がいいでしょう』作物への愛情が伝わります。

  • 藤五郎梅(梅干)

    ル レクチェの美しさを保つために

    虫や病気を防ぎ、梨の肌を守るために1玉ずつ行う袋掛け作業。通常1回だけ行いますが、このル レクチェではまず6月中旬に小さな袋を掛け、7月には大きな袋に掛け直します。手間のかかる作業ですが、2回行うことでより表面がきれいになります。

  • 茶豆(枝豆)
  • このル レクチェ(洋梨)を作っている人
    熊谷 利幸
    Toshiyuki Kumagai

    『毎年言われるんですよ、"ラ・フランスおいしかった"って』。「ル レクチェ」という名前や「黄色い洋梨」は、まだまだ全国区ではないのかもしれません。だからこそ多くの人に食べてほしいと言います。贈答用として集中的に需要が高まる年末時期に向け、1年をかけて情熱を注ぎ込む。『たくさんは作りません。その代わり、心を込めて作ります』